科学と魔導技術によって繁栄の極みにある都市アーカムシティに住む私立探偵・大十字九郎(だいじゅうじ くろう)は、ある日、アーカムシティを実質的に支配する覇道財閥より魔導書の探索を依頼される。その探索のさなか、アーカムシティの暗部に潜む秘密結社ブラックロッジと、意思をもつ魔導書との抗争に巻き込まれた九郎は、その魔導書の精霊アル・アジフと契約してしまう。さらには、覇道財閥の所有する巨大ロボット・デモンベインに乗り込み、ブラックロッジと死闘を演じることになる。
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大十字九郎(だいじゅうじ くろう)(声:伊藤健太郎/ヘルシー太郎)
アーカムシティに住む三流私立探偵。滅多に依頼が来ないため、専ら、シスターのライカに養ってもらっている。過去にミスカトニック大学で魔術を学んでいた経緯をもつが、在学中のある出来事がきっかけで大学を中退、魔術を忌避するようになった。状況に流されるまま魔導書『アル・アジフ』と契約してしまい、デモンベインを駆ってブラックロッジと戦うことになる。女装が恐ろしいまでに似合う。
名前の元となったのはブライアン・ラムレイ著『タイタス・クロウの事件簿』に登場する怪奇探偵、タイタス・クロウ(タイ→大、タス→足す→+→十字、クロウ→九郎)である。
アル・アジフ(声:神田理江/朝宮咲)
幼い少女の姿をしているが、正体は魔導書『ネクロノミコン』の原典『キタブ・アル・アジフ』。ブラックロッジに追われていたところを九郎と出会い、契約を結ぶ。性格は傲慢不遜で瑠璃とはいわゆる犬猿の仲。当初はマスターテリオンとの戦いで自身を構成するページの一部を喪失していたため、本来の力を出せなかったが、九郎とともにアーカムシティに散らばったページの回収に奔走し、力を取り戻していく。
名前はH・P・ラヴクラフトの作り出した魔導書『ネクロノミコン』の原本『アル・アジフ』より。
いわゆるツンデレキャラである。
覇道財閥
覇道瑠璃(はどう るり)(声:麻見順子/赤白杏奈)
覇道財閥の若き女性当主。先代当主である祖父、覇道鋼造から財閥とデモンベインを受け継ぐ。九郎にデモンベイン起動に必要な魔導書の探索を依頼する。しかし、九郎が見つけてきた最強の魔導書であるアルのことは快く思っておらず、いわゆる犬猿の中で喧嘩になるとアルのことを三流パルプ娘と呼んだりする。その喧嘩の様子は九郎いわく龍虎相打つ一大超決戦らしい。
戦闘時にはデモンベインの必殺技「レムリア・インパクト」の使用を認可し、術式を解凍する言霊、ナアカル・コードを送信する。
酒癖が物凄く悪い。
ウィンフィールド(声:子安武人/十文字隼人)
覇道瑠璃の執事。元々アーカムシティでも有名な荒くれ者でその頃ですらボクシングで100人を相手にしても余裕で倒せる程だったが、覇道鋼造に簡単に負けたことからそのまま師弟関係となり、覇道財閥の執事になった。ただの人間ながらアンチクロスの一人ティトゥスと互角の戦闘能力を持ち、瑠璃ルートでは彼と最後まで死闘を演じる事となる。名前の由来は「戦場(フィールド)の勝者(ウィン)」でウィンフィールド。もしくはH・P・ラヴクラフトの父ウィンフィールド・スコットから。
チアキ、ソーニャ、マコト
覇道瑠璃に仕えるメイドたち。それぞれ個性的な性格をしている。
秘密結社ブラックロッジ
マスターテリオン(声:緑川光/氷河流)
ブラックロッジの大導師(グランドマスター)。魔導書『ナコト写本』を所有し、鬼械神「リベル・レギス」を使役する。背徳の獣、聖書の獣と謳われる、金髪と金色の瞳の青年。生身でデモンベインと渡り合えるほどの驚異的な戦闘能力を持つ。実在の魔術師、アレイスター・クロウリーが名前の元と思われる。リベル・レギスは、彼の著書『法の書(LIBER AL VEL LEGIS)』のこと。またブラックロッジはクロウリーが書いた小説『ムーンチャイルド』に、敵の魔術組織として出てくるが、オカルト用語では「黒魔術結社」という意味で一般的に使われる。彼が所有する『ナコト写本』の人型の名「エセルドレーダ」はクロウリーの(性悪な?)飼い犬の名前。その正体は、アンチクロスが1人、ネロと、旧支配者ヨグ・ソトースとの間に生まれた邪神の御子(恐らくはダニッチの怪に登場するウィルバー・ウェイトリィと同様の存在)である。
エセルドレーダ(声:神田理江)
人類誕生以前に古の種族によって書かれたという最古の魔導書『ナコト写本』の精霊。アルのように少女の姿を象る。マスターテリオンに異常なまでの忠誠を誓っている。
ドクター・ウェスト(声:山崎たくみ/Prof.紫龍)
ブラックロッジの破壊メカ製作担当。小説版によれば、過去にミスカトニック大学で医学を学んでいた経緯をもつが、在学中のある出来事がきっかけで大学を中退。言動その他がおよそ常軌を逸しているキ○ガ○であり絵に描いたようなマッドサイエンティスト。「?なのである」という口調で話す。自分なりの美学を持っているらしく、後に九郎達の側に付く。本作のファンからは「西博士」と呼ばれる事もある。
名前の元になっているのは、H・P・ラヴクラフトの『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』の主人公。
エルザ(声:佐藤美佳子/神村ひな)
ドクター・ウェストが製作したロボ娘。語尾に「?ロボ」と付ける。
ウェストの大学時代の共同研究者の女性(小説版設定)、あるいは彼の妹(シナリオ担当談)をモデルとして製作したらしい。戦闘能力は高いが、製作者が製作者なのでロボット三原則などお構いなし(全く言う事を聞かない)。性格(演算回路?)にも相当問題あり。第六感回路も内蔵されているらしく、勘で攻撃をかわしたりもする。作中のとあるやり取りの中で九郎に惚れ込み、彼をダーリンと呼ぶようになる。
名前の元になっているのは、『フランケンシュタインの花嫁』で「The Mate」を演じたエルザ・ランチェスター。
アンチクロス(逆十字)
ブラックロッジの7人の大幹部。全員がローマ皇帝の名を持つ魔術師であり、それぞれ専用の鬼械神を持つ。
アウグストゥス(声:若本規夫)
魔導書『金枝篇』を所有し、鬼械神「レガシー・オブ・ゴールド」を使役。マスターテリオンの側近としてアンチクロスの中では比較的、早い時期から登場していた。PS2版『機神咆吼』では後にとってもオサレなコスチュームを纏い、地球皇帝 を名乗ってプレイヤーを爆笑させた。因みに右手に持っているのは葉巻。
ティベリウス(声:矢尾一樹)
死人使い(ネクロマンサー)。
魔導書『妖蛆の秘密』を所有し、鬼械神「ベルゼビュート」を使役。かなりのサディストで一部のファンからは「存在自体が18禁」と評される。魔導書の力によって不死の肉体を持ち、銃で撃たれても体を切り刻まれても死なない(というより、元から死んでいる)。その不死身ぶり故に最も九郎達を苦しめたアンチクロスと言える。シャイニング・トラペゾヘドロンの犠牲者第一号。
カリグラ(声:郷里大輔)
魔導書『水神クタアト』を所有し、鬼械神「クラーケン」を使役。 アンチクロス屈指の巨漢。クラウディウスとは喧嘩友達だが、あまりに激しい喧嘩をするため、巻き添えで死者が出るほど。普段は大人しいが怒らせると手がつけられない。
クラウディウス(声:今井由香)※TVアニメは川上とも子
魔導書『セラエノ断章』を所有し、鬼械神「ロードビヤーキー」を使役。小柄な少年の姿をしている。性格は生意気で快活。非常に口が悪い。カリグラとは毎日のように喧嘩をしているが、同時にいつもつるんで行動しており、カリグラが九郎に倒されたときは激憤して暴れ回った。
ウェスパシアヌス(声:広瀬正志)
魔導書『エイボンの書』を所有し、鬼械神「サイクラノーシュ」を使役。ムーンチャイルド計画の発案者でもあり、ある人物との関係が深い。
常に、3体の使い魔「ガルバ」「オトー」「ウィテリウス」を従えている。
ティトゥス(声:中田譲治)
二刀流の侍。 魔導書『屍食教典儀』を所有し、鬼械神「皇餓(オーガ)」を使役。覇道家の執事ウィンフィールドと死闘を演じる。
力を求めるあまり人間を止めた。その証たる第三・第四の腕を背に隠している。しかしそれすらも破られ、ウィンフィールドに敗れた。
ネロ(声:???)
「暴君」の異名を持つ魔道師でアンチクロスの紅一点。魔導書『無銘祭祀書』を所有し、鬼械神「ネームレス・ワン」を使役。その力はマスターテリオンと同等と言われるほど。オートマティックとリボルバーの二丁の魔銃を用いる。何故かマスターテリオンから逃げようとして今は幽閉されている。ウェスパシアヌスにムーンチャイルド計画で作られた存在ではある。
その正体はエンネアであり、そう仕組まれた存在で一連の真相を知っている存在である。
尚あるルートではネロの意外な姿と特技を見ることができる。
謎の戦士
メタトロン(声:???)
アーカムシティの守護天使。白いアーマーを身にまとったスーパーヒーロー。
その正体はライカ・クルセイドで贖罪のために孤独な戦いを繰り広げる。
サンダルフォン(声:檜山修之)
メタトロンの対極をなす黒い天使。ブラックロッジに与し、メタトロンの現れるところ必ず出現する。
本名 リューガ・クルセイド、メタトロンことライカを殺そうとするのは裏切られた事からではなくライカから離れたくて彼女を抹殺しようとしている。
その他
ライカ・クルセイド(声:黒河奈美/本山美奈)
アーカムシティの教会で孤児達の世話をしているシスター。九郎のミスカトニック大学時代からの知り合いで、生活能力のない九郎を実質的に養っている。後に発売された外伝小説では女の情念系、しかもめちゃめちゃコブシの効いた演歌を熱唱するなどの一面が垣間見られた。
実はアンチクロスの実験体ムーンチャイルドの生き残りで、サンダルフォンこと実弟のリューガが暴走した際に殺してしまった事を悔い、修羅としてブラックロッジを倒すために行動する。ライカルートでしかライカ・リューガの正体は解らない。
ナイア(声:折笠愛)
眼鏡をかけた古本屋の女主人。圧倒的にスタイルがいい。度々、九郎の前に現れては意味深な言葉を残して去っていく謎の人物でマスターテリオンとも何かしら関係があるようだ。
その正体は無貌の神・這い寄る混沌 ナイアルラトホテップ。すべての黒幕である。
エンネア(声:成瀬未亜)
ひょんな事から九郎の所にしばらくの間住む事となった少女。家事全般が凄く得意で、特に料理に関してはプロ並みの腕前。
その正体はアンチクロス最強の暴君ネロで、一連の真相を知っている人物である。
ルルイエ異本(声:こおろぎさとみ)
クトゥルー崇拝に関わる禁断の魔導書ルルイエ異本の精霊。異界のものの召喚に関する知識が記されている。インスマウス沖の島の聖堂に祀られていたが、ウェスパシアヌスにより持ち出される。金と紫のオッドアイで、アル・アジフ、エセルドレーダ同様に少女の姿で、異界の装束を纏う。非常に無口で、喋るシーンは主に呪歌を紡ぐとき。
クトゥルーの召喚に必要不可欠であり、ブラックロッジにより「C計画」を実現する為に用いられる。
主題歌/Discography
PC版主題歌
タイトル:「HOLY WORLD」
作曲・編曲:磯江俊道
作詞:Hassy
ボーカル:生沢佑一
PC版ED
タイトル:「天意悠久」
作曲・編曲:磯江俊道
作詞:江幡育子
ボーカル:いとうかなこ
PS2版主題歌
タイトル:「機神咆吼ッ! デモンベイン!」
作曲・編曲:大山曜
ボーカル:生沢佑一
タイトル:「Evil Shine」
ボーカル:生沢佑一
タイトル:「Shadow in the dark 」
ボーカル:いとうかなこ
サントラCD
タイトル:「DEUS MACHINA DEMONBANE Original Sound Track」
発売元:ニトロプラス 販売元:ホビボックス
デモンベイン
デモンベインは主人公である大十字九郎とヒロインのアル・アジフが搭乗するいわゆる主役ロボ。覇道財閥が対ブラックロッジの切り札として用意したデウス・マキナと呼ばれる巨大ロボットである。
装甲に特殊合金ヒヒイロカネを用い、何重にも魔術的防御が施されているため、通常兵器では傷一つ付ける事ができない。破壊ロボの必殺技「ジェノサイド・クロスファイアー」をうけてもびくともしない高い防御力を持つが、作中では敵の攻撃力が非常に高いため硬いというイメージはあまり無いようである。また、強力な防御陣を展開したり、後半になると自己修復ができるようになる為か、装甲の重要性をあまり感じさせない。「獅子の心臓」と呼ばれる魔道機関により搭乗する魔術師の魔力によって動き、全体に魔力を供給する為に伝導率の高い水銀を血液のように張り巡らせている。
操作時は操作系を担当する者の脳に直接情報が流れ込み、強い意志がないと過剰な情報に脳が追いついてこれず廃人になる恐れがある。制御系はオペレーターが行い、常に魔術方式を処理しなければならない。初陣の際はでたらめな魔術方式だったため、アル・アジフがほとんど改修した。
固定武装としては頭部のこめかみ部分にバルカン砲、右手に必滅の威力をもつ第一近接昇華呪法 「レムリア・インパクト」、両足に装備された断鎖術式ティマイオス・クリティアスの時空間歪曲機構による近接粉砕呪法「アトランティス・ストライク」がある。また、この時空間歪曲機構の作用によって生み出される爆発的な反発力により推進する。携行武器として自動式拳銃クトゥグァ、回転式拳銃イタクァを持つ。さらに中盤戦で、敵を完全消滅させる窮極呪法兵葬「シャイニング・トラペゾヘドロン」も使えるようになる。なお、レムリア・インパクトの発動には覇道財閥総帥である覇道瑠璃の承認が必要だが、ナアカル・コードの解除キーを使うことで瑠璃の承認無しでも発動が可能となる。終盤でアルの本来の鬼械神アイオーンのフライト・ユニット「シャンタク」を装着し飛行能力を獲得したほか、過剰なほどの機動力(それこそ地球の物理法則を無視した機動)を発揮できるようになる。
デザイン上の特徴としては、両足首から脚部前面を覆うように突き出た装甲が挙げられる。デザイナーによると、これはデモンベインが「正義側の最後の砦」であることから城壁をイメージしてデザインされたものらしい。
語源
「Demon:魔」を「Bane:滅ぼす」ということで「DemonBane:魔を滅ぼす者」。
デウス・マキナの語源はラテン語の「デウス・エクス・マキナ」 ( DEUS EX MACHINA ) から。「機械仕掛けの神」という意味で、演劇等において収拾のつかなくなった事態を半ば強引に解決する存在を指す。作中では「鬼械神」という文字が当てられる。
デモンベイン立体化計画
いわゆる巨大ロボットもののお約束ともいえる主人公ロボットの模型化については当然『斬魔大聖デモンベイン』においても例外ではなく、A-BRAND とのタイアップ企画として製品発売前から既に原型作成が行われており、デモンベイン立体化計画としてその製作途中の様子や原型を web やイベント等で公開していた。これにより本来畑違いであるはずの模型誌においても『斬魔大聖デモンベイン』が取り扱われることとなった。
また、プレイステーション2に移植が決定した際も立体化計画は立案され、今度は D2 Project として 2m 大のモデルが製作された。こちらは、2003年12月21日に秋葉原ラジオ会館で行われた「D2 Project 完成竣工式」を皮切りに各種イベントで展示されている。なおこの立体モデル作成には300万円ほどしたといいPS2版ガイドブックでは「これだけあれば雑誌の裏表紙取れるはずがモデルを優先した」との逸話も存在する。
余談だが、現在この超巨大フィギュアはニトロプラス本社の入り口で社員や来客を出迎えているという。